アセクシュアルな私の恋愛的経歴

こんにちは、アセクシュアル書店員の白瀬誠です。

今回は、私の恋愛的経歴をご紹介したいと思います。

 

 

アセクシュアルとは

アセクシュアルとは、

男性、女性、LGBT、どの性別の人にも、

恋愛的・性的に惹かれないセクシュアリティの人を指します。

ここで誤解しないでほしいのは、

同じセクシュアリティに分類される人でも、

考え方や価値観は異なるということです。

当たり前のことですが、とても大事なことです。

白瀬誠は、あくまでもアセクシュアルの中の一例、

ということを、どうか忘れないでください。

よろしくお願いします。

 

話を戻しまして、

アセクシュアルなのに恋愛的経歴?

矛盾してない?

と思ったあなた。

そうです。矛盾してます。

実は、私が自分の性について自覚したのは、

20歳を過ぎてからです。

それまでは、私も世間の大多数の人たちと同じように、

異性に恋をして、結婚をするんだと思っていました。

しかし、付き合えども付き合えども長続きしない。

友人と恋バナしていても、首を傾げてしまうことがしばしば。

この記事は「恋愛をしようとしていた」私の経歴です。

それをご理解いただいた上で、どうぞ、お楽しみください。

 

恋愛的経歴

詳しいことはまた別の記事で掘り下げるとして、

今回はざっと、私の中で印象に残っている事をご紹介したいと思います。

 

初めての彼氏 Mくん

Mくんとは、高校2年生の冬に、

同じ高校の執行部として出会いました。

執行部といっても、私はチョイ役でしたが、

Mくんは生徒会長で、

身長が高くて、モンストが好きな、真面目くんでした。

誠実で、表情豊かなMくんを見ているうちに、

「好きだなあ」

と思うようになり、高校3年生の夏の終わりに

私から告白しました。

 

「あれ、なんか違う」

そう思ったのは大学に入学し、

遠距離恋愛になってからです。

結局そのあとは長続きせずに、

大学1年生の6月に、お別れすることになりました。

 

二人目の彼氏 Tくん

Tくんは、同じ大学の同じ学部学科に通う、

ちょっとチャラめな箱入りくんです。

大学1年の6月(Mくんと別れるのと同時期)あたりから、

アプローチを受けるようになり、

7月の終わり頃から付き合うようになりました。

しかし、価値観の違いに私が疲弊してしまい、

付き合ってから3ヶ月の10月の終わりに、

お別れしました。

 

レズビアンの Sちゃん

Tくんと付き合っている間に、

つまりは大学1年生の夏休みに出会ったのが、

レズビアンのSちゃんです。

私の通う大学に遊びに来ていた、

別大のSちゃんとたまたま知り合い、

よく遊びにいく仲になりました。

ボーイッシュで爽やかな見た目のSちゃんは、

ぱっと見男性か、女性か判断が難しいところもあり、

一緒にいるとカップルに間違えられることもありました。

事件が起きたのは地元の夏祭りの夜です。

夏祭りに遊びに来ていたSちゃんは、

終電を逃してしまいます。

一人暮らしをしていた私は、

Sちゃんに、家に泊まるように提案し、

そのままパクっと、いただかれる寸前までいきました。

 

友人以上 Rくん

Tくんのこともあり、

「しばらく彼氏はいらないわ」

と思っていた時に仲良くなったのがRくんです。

小柄で可愛いRくんは、男女問わず人気がありました。

そんな彼と、遊びに行ったり、飲みに行ったりしているうちに、

高校時代に付き合っていたMくんの事を思い出し、

私は本当にRくんが好きなのか、1年以上悩みました。

その葛藤の末に、ある本と出会って、

私はアセクシュアルである、という結論に至りました。

現在、Rくんにはカミングアウトをして、

一友達として、仲良くしています。

 

おわりに

いかがだったでしょうか?

上記のエピソードや、

私の心情の変化は、また違う記事で詳しく紹介したいと思います。

 

アセクシュアルを自称してるくせに、

恋愛感情あるんじゃん、

と誤解させてしまったかもしれません。

その感想は、間違っていないです。

「どうして私は、みんなと同じように恋愛ができないんだろう」

「私も、恋人を作らなくちゃ、恋愛しなくちゃ」

という焦りや不安から、

必死になっていた時期がありましたから。

 

でもその分、今はホッとしています。

「誰かを無理に好きにならなくていいんだ」

「恋愛的好意や、性的欲求を他者に抱けなくてもいいんだ」

と考えられるようになったことが、

何よりも救いでした。

まあ、逆にアセクシュアルを自覚したからこその悩み、

というのも多分にあるのですが、

ここでお話ししていてはキリがないので、

また別の機会に。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

少しでも楽しんでいただけたら、幸いです。